話題は一つしかないのよ

君に贈り物を買ったとエドマンドが言った。彼女が本棚の上に立てかけていた、テラコッタの屋根飾りの代わりとなるもの。眠そうな目をしたヘルメスの頭からアカンサスの葉が広がっている飾りが、最初の揺れのときに落ちて割れたのだ。

「ヘルメスはそんなに惜しいと思わないだろ。つまり、どこにでもあるものだから」

「そこが好きだったのよ」

「すぐに代わりが買えるよ。山積みにして売ってるよ」

「また壊れちゃうだけよ」と彼女は言った。「次のが来たらね」

「話題を変えようよ」

「話題は一つしかないのよ。それが困ったことなの。かつては私も個性を持っていたと思うけど、今の私は何?」

「もう終わったんだと理解するように努めなよ」

「私、犬のような純粋な本能に戻ったのよ」

「人生は続いているんだから。みんな、自分の日常を続けているんだ」

「いや、違うわ。以前と同じようには続けていない。嘆き悲しんで歩き回っていないからって、以前に戻ったわけじゃないわ」

「嘆き悲しむことなど何もないよ。終わったんだ」

「でも、気を取られていないってわけじゃないわ。まだ一週間も経っていないのよ。余震はしょっちゅうあるし」

「どんどん小さくなっているよ」

「それほど小さくないのもあるわ。けっこうドキッとさせるものもあるわよ」

「お願いだから話題を変えてくれ」

 

『天使エスメラルダ 象牙のアクロバット』