開けていようと閉めていようとどうでもいい

テリーはサンタフェかシドニーかダラスにいるのだろう。部屋で死んでいるのかもしれない。テリーは細長い部屋の奥の壁にある器具が何か気づくのに二週間かかった。「薄地」と「厚地」と書いてある器具で、部屋の逆側にあるカーテンを操作するのに使われる。内側の薄地のカーテンを開けるか、外側の厚地のカーテンを開けるか。テリーは一度カーテンを手で開けようとして、それから気づいた。外の世界に彼が知りたいと思うものは何もない。

 

金はそれほど問題にはならなかった。ゲームが問題だった。手の下のフェルトの触り心地、ディーラーが捨てられたカードを表向きにしてパックの底に回し、新たなカードを配る配り方。彼は金のためにプレーしているのではなかった。チップのためにプレーしているのだ。ひとつひとつのチップの価値にはぼんやりとした意味しかない。問題なのはチップという円盤そのものであり、その色だ。部屋の向こう端には笑っている男がいた。こうした人々が皆、ある日には死んでいるだろうという事実があった。彼はチップをレーキで集め、積み上げてみたかった。ゲームが問題だった。チップを積み上げ、目で数える。踊るような手と目の動き。彼はこうしたものと一体化していた。

彼は負荷をかなり重くした。力を込めてストロークした―腕と脚だが、おもに脚だった。肩が重荷に負けないように注意し、ストロークのひとつひとつに嫌悪を感じながら。周囲に誰もいないときもあった。おそらくトレッドミルを歩きながらテレビを見ている者がいるくらいだろう。彼はいつもローイングマシンを使った。彼はローイングマシンを漕ぎ、シャワーを浴びた。シャワーは黴臭かった。彼はしばらくしてジムに行くのをやめたが、そのうちまた行き始めた。負荷をさらに上げ、一度だけこんなことを考えた。本当にこんなことをしなくてはならないのだろうか?

 

『墜ちてゆく男』