手紙

私に求めていいことを書くわ 私の望みもあなたが分かるように うれしい?
これじゃ拷問だ ねえ 続けて
もう触りたくない
頼むから
とんでもないわ 手を放して クレメールさん もう会わないわよ
君の態度は病的だ ひどすぎる
同情するわ やめなさい バカね 台無しにしたいの? もう触らない そのままでいて こっちを向いて! 出したまま
バカは僕じゃない 君さ 男にも我慢の限界がある 最低だ
黙って!
遊ぶならお互い同じルールで もし… 待てよ 動かないから 声も出さない
私が指示するわ 手紙で それか直接 または電話で しまっていいわ こっちを向いて
少しは笑えよ ほら いつも怖い顔ばかりだ 次はきっとうまくいく “習うより慣れろ”だ

手紙を読んで 持ってる? じゃあ先に読んで
別れたいの? 手紙は好きじゃない 二人はここにいる 生身の僕らが 怖がらないで
私はあなた次第 でも先に読んで
それでドアを?
たぶん お願い
分かった 今は君のゲームに付き合おう 重いね
あっちに座って
“私が頼んだらヒモをきつくして そしてベルトは穴3個分締めること きついほどいい 用意した古いストッキングで猿ぐつわをして ほんの少しの声も出せぬようきつくすること そして猿ぐつわを取り私の顔の上に座ってお腹を殴りつけて 舌でお尻をなめさせるの”
本気か? からかってんだろ ビンタだって?
“一番の望みは手と脚を背中で縛られて母の近くに寝かされたい ただしドア越しで母が近づけないこと 翌日まで… 母のことは気にしないで この家のすべてのカギを持ち去り一つも残さぬこと”
これをやると僕に得が? 知的な顔でクソ同然の中身か 何か言えよ
“もし私があなたの命令に逆らったらどうぞ殴って ゲンコツで私の顔を殴って なぜ母親に逆らったりやり返さないのか聞いて そして私にこう言って 自分の無能さが分かったかと”
怒らないで 違うといいけど ヘタな手紙ね ピアニストで詩人じゃないから 愛情なんて月並みなもの ゆっくり考えて電話して さっき言ったけどあなた次第 道具もある でも明日まで待つわ 話したくない? 嫌いになった? どっちでもいい 長年の望みだったの そこにあなたが 手紙に書いたことは本気よ 命令するのはあなた 着る服もあなたが決めて 好きな色は? 怒ってるの? 何か言って
病気だよ 治療しなくちゃ
殴りたいなら殴って
手を汚したくない 手袋をしたってイヤだ 心から愛してた そんな愛もあるんだ 今は嫌悪感だけ あんまりだ


『ピアニスト』